リフォームとリノベーションについて

一般的に「リフォーム」とは、老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいいます。
入居者が退居した後、その入居者の住む前の状態に戻すことを指す場合があり、原状回復ともいわれます。
リフォームという言葉を使うときは、基本的に壊れていたり、汚れていたり、老朽化したりしている部分を直したり、きれいにしたり、新しくしたりすることを指します。
例えば、外装の塗り直しや、キッチン・トイレ・バスの設備の変更、壁紙の張り替えなどがリフォームに該当します。

一方、「リノベーション」とは、既存の建物に大規模な工事を行うことで、住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることをいいます。
リフォームがマイナスの状態のものをゼロの状態に戻すための機能の回復という意味合いに対して、リノベーションはプラスαで新たな機能や価値を向上させることを表しています。そのため、リノベーションでは住まいの空間をよりデザイン性の高いものに改良したり、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したりすることなどが含まれます。
例えば、家族が増えたことから、仕切りの壁をなくして、広々としたリビングダイニングキッチンにしたりすることなどが「リノベーション」に該当します。

このように、リノベーションではライフスタイルや生活環境に合わせて自由自在にアレンジできるという魅力があります。

工事の規模、設備の変更や修繕など、システムキッチンやユニットバスの入れ替えや壁紙の貼り替え程度の比較的小規模な工事は「リフォーム」に分類されます。一方、間取り、水道管、排水管、冷暖房換気設備の変更など大規模な工事は「リノベーション」に分類されます。「フルスケルトン」といって全てを解体し、躯体構造だけにして改修を行うことも珍しくありません。そのため、部分的な改修を行なうリフォームに比べて、工事の規模が大きくなります。

リノベーションのメリット
1.生活スタイルに合わせて自由に設計可能
2.「好き」な思いを形にできる
3.物件の資産価値が高まる

リノベーションのデメリット
1.中古物件では耐久性に難がある場合も
2.ローンなどの金利が高くなりやすい
3.仮住まいが必要になる場合がある

今回はリフォームとリノベーションについてご紹介させていただきました。現在お住まいのお家やマンションで、「ここを修理したいけど、間取りから変更できたらもっといいのに」とか「この先、子供が独り立ちしたら間取りを変えたい」などのご希望がある方は、ぜひリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか？


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